『離婚で壊れる子どもたちー心理臨床家からの警告』(2010,2013)(単著)光文社新書
◎本書内容
3組に1組が離婚、の時代。増え続ける離婚家庭の子どもたち。
「片親疎外」という病に蝕まれた日本、その現状と解決策。
子どもを取り込む母親たち、姿を消す父親たち—-。
現在の日本では、3組に1組の結婚が離婚に至っており、
乳幼児を抱えての離婚も急増している。
子どものためにも不幸な結婚生活に早く終止符を打つことを
考える人も増えており、
それ自体は必ずしも否定的な社会問題とはいえない。
しかし、日本では未だに、「夫婦の別れ=親子の別れ」
となることが大半である。
そのため、子どもの奪い合いも熾烈化しており、
裁判での争いがさらに子どもを傷つけるケースも増えている。
この裏には、未だ日本の法律が、離婚後に単独親権制度をとっている
ことがある。
幼くして離婚に巻き込まれた子どもたちは、
その後どのような発達の軌跡を描いていくのか。
なかなか明かされない子どもたちの本心は—-。
本書では、心理臨床家として長年、様々なケースをみてきた著者が、
豊富な事例や諸研究をもとに解説。
「日本の離婚」の抱える問題点に挑み、解決策を模索する。
◎本書目次
はじめに
第一章 離婚で母親、父親はどう変わるのか—-プロセスとしての離婚
第二章 子どもは親の離婚にどう反応するのか—-年齢別に考察する
第三章 事例からみる—-子どもにとって辛い離婚、救われる離婚
第四章 単独養育から共同養育へ—-米国での試みに学ぶ
第五章 高葛藤離婚で壊れる子どもたち—-「片親疎外」という病
第六章 事件・悲劇から学ぶ—-子どもの福祉に適った面会交流を探る
第七章 葛藤を超えて離婚を成功させるには
あとがき
内容(「BOOK」データベースより)
幼くして離婚に巻き込まれた子どもたちは、その後どのような発達の軌跡を描いていくのか。なかなか明かされない子どもたちの本心は―。本書では、心理臨床家として様々なケースをみてきた著者が、事例や諸研究をもとに解説。「日本の離婚」の抱える問題点に挑み、解決策を模索する。