『虐待と離婚の心的外傷』(2001,2003)(単著) 朱鷺書房
著者からのコメント
虐待と離婚が子どもに与える心的外傷について 筆者は、親の虐待と離婚という行為を、子どもの視点そして心理臨床の実践を通して考察を試みた。 まず虐待の本質は、身体的虐待を初めとして、どのような形の虐待であっても、その本質は、心的外傷体験であると考えている。また離婚も、その後の親の対応いかんによっては、子どもにとっては、阪神淡路大震災にも匹敵する心的外傷体験になりうると考えている。こうした心的外傷体験の実態を事例を通して明らかにすると同時に、子どもに与える傷をできるだけ小さなものにする対応策をも提言している。 次世代を担う子どもの問題は、親だけの責務にとどめず、社会全体で真剣に考えていかなくては、21世紀の日本は、今後ますます暗いものとなっていくのは必至である。読者の真剣な感想そしてご意見を待っています。
内容(「BOOK」データベースより)
その深い傷つき体験から治癒にいたるまで。先行研究との対話、血の通った臨床にもとづく心理学的考察。
内容(「MARC」データベースより)
虐待や両親の離婚によって深い傷つき体験をした子どもはどう成長していくのか。心理臨床家としてのケース検討と理論的研究から、治療に至る過程を考察する。