「別居・離婚をめぐる親権・監護法制の国際比較」(2007年11月)(共著)財団法人日弁連法務研究財団・離婚後の子どもの親権及び監護に関する比較法的研究会編『子どもの福祉と共同親権:別居・離婚に伴う親権・監護法制の比較法研究』、日本加除出版株式会社、101-127.
「はじめに」から抜粋
本書で明らかにされているのは,日本におけると子どもの親権・監護を巡る争いの現状とそれが現行の父母離婚後の単独親権制度とどのようにかかわっているのかという点,そして,共同親権・共同監護の法制度を取り入れている諸外国ではそれを具体的にどのように実現しているのかという点である。それによると,日本の父母離婚後の単独親権制度の問題が明らかとなり,共同親権を法制度として実現し,かつ,それを支えるものとしてどのような仕組が必要かについて,示唆を与えるものとなっている。